WWF(世界自然保護基金)のご紹介

野生動物や自然を守る活動をしたいけれど、実際に何をしたら良いのかわからない。
そんな方も多いのではないでしょうか。
私もそんな一人です。

  • 日々の生活の中で、なるべく自然を汚さないような生活を心がけているけれど、それがどの程度地球のためになっているのかわからなくて不安になる。
  • 野生動物が人間の生活範囲の拡大や密漁などにより驚異的なスピードでその数を減らしていることは知っていて心を痛めているけれど、何もできない自分がもどかしい。
  • 通学や仕事など日常の生活をする中でも、自然や野生動物を守る活動をしてみたい。

世界自然保護基金(WWF)の報告では、野生動物の数は過去40年間で58%減少、この傾向が続けば世界の野生動物は2020年までに、1970年時に比べ、3分の2にまで減少する可能性があるそうです。そして、現在の生物の絶滅率は従来の一般的な基準よりも約100倍速いといわれており、地球史上で発生した過去5回の大量絶滅のときの比率よりも大きく、古生物学者たちはこの大量絶滅を「比較的短い地質年代中に大量の種が失われることによる生物学的な危機」と定義しているといいます。

ユキヒョウ(学名:Panthera uncia)

国際自然保護連合(IUCN)のレッドリストではThreatened-Vulnerable(VU)(WWFでは絶滅危険種-危急種、環境相では絶滅危惧II類という呼称)に指定されている。個体数は4080~8700頭と推定されいるが、世界自然保護基金(WWF)によると、環境汚染や狩猟等により、2015年までの過去16年間に個体数が20%以上減った可能性があるという。



こう聞くと、気持ちばかりが焦るけれど、専門知識もなく日常の生活もある中、何をしたら良いのかわからない――そういうとき、信頼できる自然保護団体に寄付をして有効活用してもらう、というのも有効な手段の一つだと思います。ただ「信頼できる団体」といっても見極めがとても難しいですよね。野生動物のために寄付したお金が、変なことや団体幹部の優雅な生活費に使用されるのは耐えられません。

ちなみに私はm世界で最も信頼できると思っている「世界自然保護基金(WWF)」の会員となり、ささやかながらその活動を支援しています。
(下の画像をクリックすると、WWFジャパンのホームページが開きます。)

このパンダマーク、見たことがある方も多いのではないでしょうか?
これが「世界自然保護基金(World Wide Fund for Nature  略称:WWF)」という、世界最大規模の自然環境保護団体のロゴマークです。
私がこのマークを知ったきっかけは、子どもの頃使っていた文房具でした。そして、それが自然や野生動物の美しさを知るきっかけの一つにもなったように思います。
子どもたちが日常的に触れる場所にこういうロゴマークを配置することがどれだけ有効なことなのかわかりますね。

1 世界自然保護基金(World Wide Fund for Nature  略称:WWF)とは

それでは、WWFについてご紹介したいと思います。
WWFはスイスのグランに本部をもち、イギリスのエディンバラ公フィリップ殿下を名誉総裁としています。

1961年9月に絶滅のおそれのある野生生物を救うことを目的にWWFは発足、しかし野生生物を救うためには、自然環境や生態系への配慮も重要であるという観点から活動範囲を拡大、現在では地球温暖化、持続可能な社会の構築など、様々な活動を行っています。

WWFは世界の50カ国以上に拠点を置き、100以上の国で協力・連携しながら地球規模の活動を展開しています。
日本では、1971年9月に「公益財団法人世界自然保護基金ジャパン(WWFジャパン)」(監督官庁:内閣府)として発足し、2018年12月現在、秋篠宮文仁親王殿下が名誉総裁、徳川恒孝・徳川記念財団理事長が名誉会長を務めておられます。

続いて、WWFがどういった活動をしているのか、ご紹介したいと思います。

2  WWFの活動

WWFは、人類と自然との調和を目指し、次の4つテーマを柱に活動しています。

(1) 地球温暖化を防ぐ

昨今報道でもよく聞く地球温暖化――その原因は何なのか、その影響はどのくらいか、どうすればその影響を最小限にとどめることができるのか、WWFはそれらを調査し、世界的なネットワークを活かして各国政府や産業界に働きかけています。

(2) 持続可能な社会を創る

環境を守るということは、人間が原始的な生活にもどればよいというものではありません。樹木の伐採は森や山を救う活動に一つでもありますし、生き物を捕食し食べることも人間が生きていく上では必要なことです。寒冷地ではその毛皮を使用することもあるでしょう(あくまでファッションではなく、防寒のため。)人間が文明的な生活を送りながらも、自然環境や野生動物たちの生活、生態系への配慮も同時に行っていくにはどうすればよいか――WWFはそれを考え、活動しています。最近、フェアトレード(Fair Trade)という言葉を耳にする機会も多いと思います。これは、途上国の不利益になるような取引を行っていない商品のことで、労働環境の改善、児童労働の撤廃等の目的があります。私たち消費者が商品を選ぶとき、こういうことを意識することで、フェアトレードの取組は広がっていきます。こういった消費者の意識啓発ということも、WWFは行っています。

(3) 野生生物を守る

これはWWFが発足当時から掲げているテーマです。人類の活動範囲の拡大により生活の場を奪われていく動物たち、また密猟による理不尽な殺戮から生き物たちを守るための活動を様々な国と協力しながら行っています。

(4) 森や海を守る

野生生物を守るということは、生きていく場所、つまり自然環境そのものを守る必要があります。WWFは各国の専門家集団の調査結果等をもとに、様々な国と協力しながら自然環境を守る活動を行っています。

電気や冷暖房の使用を控える、ゴミを出さない生活を心がける――私たちが日々の生活で実施するこれらの活動はとても大切なことです。しかし、それだけではどうにもならない問題が多いことも事実です。国家規模による自然破壊、人間の身勝手な理由による野生動物の密猟……。
WWFのような、国際的且つ大きな組織だからこそできることがあり、その主なメリットとして以下の四つがあげられます。

  • 科学的調査を基にした保全活動
  • 国際的な発言力、影響力
  • 政府、産業、研究者、地域との協力
  • 現実的かつ確かな成果を目指した活動

ただ反対するだけでは、環境問題も、野生動物の保護や生態系の保全も叶いません。途上国の人々が安心して暮らすことができるよう、生活水準を上げていく必要もあるでしょう。また、野生動物の被害に悩まされる人々の生活も守る必要もあるでしょう。

大切なのは、人類が野生動物や自然と調和して生きていく世界の構築です。

私たちの生活は、46億年かけて生み出された多様性あふれる美しい地球の上に成り立っています。その美しい姿を守り、自然環境の悪化を食い止めていくことが、人類と自然との調和につながっていくのです。

Sponsored Links

3 WWFの活動を支援する方法

WWFがどのような団体なのかわかったけれど、ともに活動するためにはどうすれば良いのでしょう。

ここでは、誰でもができる一般的な支援の方法をご紹介します。

(1) WWFの会員になる、寄付をする、募金活動をする

いわゆる金銭的な支援です。
まず、WWFジャパンがホームページに公開している活動収支を見てみましょう。
2016年7月から2017年6月の一年間の活動収入が10億5,287万円、活動支出が9億5,559万円となっています。

活動収入10億5,287万円の内訳

活動支出9億5,559万円の内訳

活動支出のうち、自然保護活動の内訳

活動収入をみてみますと、その半分以上が個人からの寄付であることがわかります。
この「個人からの寄付」には二種類あり、それは、会員による会費収入と、会員・会員以外の方からの寄付です。

WWF会員は、以下の3つがあります。

  • 一般会員(年齢制限なし) 会費:500~10,000円/月、5,000~100,000円/年
  • ユース会員(19歳以下) 会費:3,000円/年
  • ジュニア会員(15歳以下) 会費:1,500円/年

そして、会員になると次のような特典を受けることができます。

  • WWFの活動や野生動物の現状などを紹介する会報が年4回届けられる。
  • 全国27カ所の会員割引施設(2017年4月現在)でWWFジャパンの会員証を提示することで入場料が割引きされる。
  • WWFジャパンの会員に限り、イベントや映画などの入場料、参加費が割引きされることがある。会員割引イベントについては会報等で紹介される。

また、金銭的な支援の方法として、会員にならずにその都度寄付をするという方法もあります。この場合、寄付する額の他、寄付の使い道を選択することができます。(といっても、WWF活動全体への一般寄付と、そのときWWFが大きなテーマに掲げているもの(現在は「メコンからのSOS(メコン地域の活動)」)の二択ですが。)

私はユース会員からはじまり、成人してからは年会費3万円の会員となっています。

メンバーズカード表
メンバーズカード裏

ちなみにカードデザインは毎年変更されます。

(2) WWFカード(クレジットカード)を利用する

こちらも金銭的な支援になります。
日本国内でWWFジャパンカードを利用することで、利用額の0.5%相当額が株式会社クレディセゾンからWWFジャパンに寄付されます。WWFの会員でなくてもカードを作成することができます。買い物をすることでWWFの活動を支援することができるというのは、とても簡単で有効な支援の方法ですよね。もちろん私もこのカードを使用しています。

(3) WWFパンダショップで買い物をする

パンダショップは、ホームページで会員登録(無料)をすることで買い物をすることができます。WWF会員である必要はありません。ショップでの売上は全てWWFの環境保全活動に活用されます(ただし人件費、サイト運営費、商品仕入経費等の必要経費を含む)。
現在通信販売のみでの取り扱いとなっています。

(4) イベント、ボランティア活動への参加

イベント、ボランティア活動の情報はWWFジャパンのホームページや会報で紹介されています。その中から、自分の住む地域で行われる興味のある活動に参加すれば、直接的な活動支援、自然保護活動を行うことにもなります。
もちろんWWF会員である必要はありません。

4 まとめ

今回は、自然や野生動物を保護するための具体的な活動として、WWFの取り組みをご紹介しました。少しは興味をもっていただけたでしょうか?

ただ、WWFについては、「現場での成果が上がっていない」、「大企業との癒着問題とスタッフへの高額報酬」等の多くの批判の声があるのも事実です。

お金はとても大切です。
支援する際は、WWFのホームページやその他のニュース記事等をよく読み、自分で納得した上で、自分の考えで支援することがとても大切だと思います。

何でもいい――食べ物を残さない、ゴミを減らす、使用しない電気は消すなど、日常生活でできる活動をはじめ、少しずつWWFのような自然保護団体のことを勉強してみてはいかがでしょう?そして、ご自身が納得する形で、その団体を支援し、ともに野生動物や自然、地球を守る活動をしてみてはいかがでしょうか?

美しい地球を守ること、それは、自然や野生動物を守るだけでなく、人類の豊かな生活を守り、作り上げていくことにもなるのです。

Sponsored Links